東京の素晴らしいところはいろいろあります。
美味しいレストランが集まっている、毎日どこかでライブやコンサートが行われている、交通の便が良い、、、、など挙げていけばキリがありませんが、大小の素敵な美術館が沢山あることも、東京の魅力のひとつです。
前回は松岡美術館をご紹介しましたが、今回は「根津美術館」をご紹介します。
「根津」ですから文京区の根津に在ると勘違いしている方もいらっしゃいますが、根津美術館は港区の南青山にあります。
「根津」は創設者、実業家根津嘉一郎の名前に由来しています。
昭和16年に開館された歴史ある美術館です。2009年に新創され瀟洒な和風家屋を思わせるような建物に生まれ変わりました。
入口までのアプローチの両側に植えられた竹も、京都の高桐院のアプローチを彷彿させ、毎回心が休まります。
美術館へのアプローチ
私は、この美術館の日本庭園が好きです。年間を通じて美しい趣を見せてくれますが、特に5月には、庭園の一番奥にある池に「燕子花(かきつばた)」が咲き乱れ、我々の目を楽しませてくれます。
燕子花図屏風(尾形光琳作)
さらにこれに合わせるように、本館では尾形光琳の国宝「燕子花図屏風」がこの時期だけ展示されます。
あまりご存じない来館者は国宝の「燕子花」だけを観て感動して、庭の「燕子花」は観ないで帰ってしまう方もおられるようで、勿体ない限りです(笑)。
庭の入口にカフェ「NEZU CAFE」があって、緑に包まれてのコーヒーブレイクはなかなか贅沢です。
年間パス(入会金3000円、年会費8000円)もあり、私は庭が好きなのでこのパスを利用して、庭だけ楽しむために訪れることもしばしばです。
展示物の入れ替えが定期的に行われ、休館日が不定期ですので、事前に調べてから行かれることをお勧めします。
http://www.nezu-muse.or.jp/sp/
→「東京の小さな美術館めぐり」
庭の燕子花